浄化槽について

浄化槽について

浄化槽は家庭からでる生活雑排水(トイレ、台所、風呂、洗面所等)から汚物をため込み、汚水に含まれる有機物を微生物たちが食べて取り除き水をきれいにする装置です。

浄化槽の維持管理について

浄化槽の維持管理には保守点検・清掃・法定検査(BOD検査)の3種類があります。

保守点検

浄化槽に異常がないかを確認し、微生物が元気に働けるように調整を行う作業です。内容は、装置の機器や調整、微生物の管理、消毒剤の補充、故障個所の修理などがあります。保守点検は定期的に行い、回数は処理方式や規模によって規定されています。保守点検は福島県知事又は福島市長の登録を受けた浄化槽保守点検業者に委託契約をしてください。

清掃

浄化槽の中にため込んだ汚物を抜き取る作業です。汚物が溜まりすぎると浄化槽の機能に支障をきたし、十分に処理されず水質の低下や悪臭または、詰まり等の原因となります。これらを防ぐため、年1回以上(全バッキは半年に1回以上)の清掃が必要になります。清掃は市町村の許可を受けた業者に委託して下さい。

法定検査

法定検査には「7条検査」と「11条検査(BOD測定)」の2種類があります。「7条検査」は設置後、最初に受けていただく検査、「11条検査」は毎年1回受けていただく検査です。 法定検査は福島県知事が指定した検査機関(指定検査機関)である公益社団法人福島県浄化槽協会の浄化槽検査委員会の検査員が行います。検査員は検査の申し込みがされた浄化槽が設置されている現場に伺い検査を実施します。

BOD測定

毎年1回受けていただく法第11条検査は、10人槽以下の浄化槽においてBOD測定が導入されています。福島県における11条検査では、BOD等の水質検査、保守点検記録票に基づく外観検査及び書類検査から、浄化槽の機能をより的確に判定することができます。 浄化槽放流水の採水は、浄化槽管理士の有資格者であって、指定検査機関が委嘱した検査補助員(検査補助員証を携帯しています。)がBOD等の分析試料の採水を行います。

※ BODとは生物化学的酸素要求量のことです。水中の微生物は、酸素を取り込み有機物を分解して水をきれいにします。BODはこの時に微生物が必要とする酸素の量で、この数値が大きいほど水は汚れています。BODが5mg/ℓを超えると魚が棲みづらくなります

浄化槽のセット契約について

福島浄化槽管理協同組合では浄化槽の保守点検・清掃・BOD測定(小型合併のみ)を取りまとめた維持管理のセット契約があります。一年間に保守点検を4回(全バッキ・21人槽以上は6回)及び清掃を1回(全バッキは半年に1回)まとめてご契約いただきますと、料金が割引になります。金額につきましては浄化槽の種類や大きさおよび契約内容によって異なりますので、詳しくは担当の組合員の保守点検業者または当組合までお問合せ下さい。